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EV充電器の設置工事は、一般的な家庭用で半日〜1日(4〜8時間)で完了します。ただし電力会社への申請や機器手配を含めると、着工まで2〜4週間かかるケースが多いです。この記事では工程ごとの所要時間と注意点を具体的に解説します。
EV充電器設置工事の全体スケジュール|着工から完了まで
EV充電器の設置は「当日工事だけ」ではありません。
問い合わせから充電開始まで、通常は3〜6週間かかります。
全体の流れを整理すると、以下のようになります。
| ステップ | 内容 | 所要日数 |
|---|---|---|
| ①現地調査・見積もり | 業者が自宅を確認 | 1〜3日 |
| ②電力会社への申請 | 低圧工事申請・契約変更 | 7〜14日 |
| ③機器・材料の手配 | 充電器・配線材の発注 | 3〜10日 |
| ④設置工事(当日) | 配線・取付・動作確認 | 4〜8時間 |
| ⑤電力会社への完了届 | 工事完了後の書類提出 | 1〜2日 |
電力申請の待ち時間が最も長くなります。
補助金を利用する場合は、さらに申請・交付決定で2〜4週間追加されます。
EV充電器設置前に電力会社へ申請が必要なケースと手続きの流れも参考にしてください。電力申請が不要なケースとそうでないケースが詳しく解説されています。
当日の工事時間|工程別の所要時間を詳しく解説
当日の工事は大きく4つの工程に分かれます。
それぞれの所要時間を具体的に示します。
工程1:養生・準備作業(30〜60分)
外壁や床を傷つけないよう養生を行います。
分電盤の位置確認と回路チェックもここで済ませます。
作業スペースの確保も含め、約30〜60分かかります。
工程2:配線工事(1〜3時間)
分電盤からガレージや駐車場まで、200V専用回路を引きます。
距離が長いほど時間がかかります。
- 分電盤〜設置場所が5m以内:約1時間
- 分電盤〜設置場所が10〜20m:約1.5〜2時間
- 外壁貫通・地中埋設が必要な場合:約2〜3時間
18年の経験から言うと、配線距離よりも「経路に何があるか」が時間を左右します。
実際に私が現場で対応したケースでは、壁内に断熱材がギッシリ詰まっていて、配線ルート変更に1時間余分にかかったことがありました。
現地調査の段階でしっかり確認することが大切です。
工程3:充電器本体の取付(30〜60分)
壁面への固定、配線の接続、防水処理を行います。
コンクリート壁へのアンカー打ちが必要な場合は60分程度かかります。
木材や軽量鉄骨壁であれば30分前後で完了します。
工程4:動作確認・絶縁測定・説明(30〜60分)
工事後は必ず絶縁抵抗測定を行います。
これは法律上の義務です(電気設備の技術基準より)。
測定値は0.1MΩ以上を確認してから通電します。
動作確認後、オーナーへの操作説明と注意点の説明も行います。
この説明を省く業者には注意が必要です。
工事時間が長くなるケース|事前に把握しておくべき条件
📖 参考書・テキスト
標準的な「4〜8時間」を超えるケースがあります。
以下の条件に当てはまる場合は、1〜2日かかることも覚悟してください。
分電盤の増設・交換が必要なケース
分電盤の空き回路がゼロの場合、増設工事が必要です。
この作業だけで追加2〜4時間かかります。
費用も別途3〜8万円加算されます。
築15年以上の住宅は分電盤が満杯になっているケースが多いです。
30件に1件は分電盤交換が必要になっています(私の現場経験より)。
電力引込容量の増設(主幹ブレーカー交換)が必要なケース
現在の契約アンペアが低いと、EV充電中にブレーカーが落ちます。
主幹ブレーカーの交換は電力会社の立ち合いが必要です。
工事当日ではなく、別日程で1〜2時間の追加作業になります。
地中配管(埋設工事)が必要なケース
駐車場が建物から10m以上離れている場合、地中埋設が必要になります。
掘削・配管・埋め戻しで追加4〜8時間かかります。
費用は距離によって異なりますが、5〜20万円の追加になります。
マンション・集合住宅の場合
管理組合の許可取得や共用部の配線経路確認が必要です。
許可取得だけで1〜3か月かかることがあります。
当日工事自体は戸建てと同様ですが、準備期間が大幅に延びます。
工事前に準備しておくと時間を短縮できること
事前準備で当日の工事時間を短くできます。
以下の5点を工事前日までに確認してください。
- 分電盤の空き回路数を確認(ブレーカーの空きがあるか)
- 分電盤から設置場所までの経路を確認(障害物・壁の材質)
- 駐車場の床材・壁材を確認(コンクリート・木材・タイルなど)
- 電気の契約アンペアを確認(30A以下なら増設検討)
- 充電器設置場所の電源確保(コンセントが近くにあると養生が楽)
これらを事前に業者へ伝えておくと、材料の手配がスムーズになります。
当日の追加確認作業も減り、30〜60分の短縮が見込めます。
EV充電器の設置業者の選び方|資格・実績・価格で信頼できる業者を見つけるでは、現地調査で確認すべきポイントも詳しく解説しています。
充電器の種類別・工事時間の目安
設置する充電器の種類によっても工事時間が変わります。
| 充電器の種類 | 出力 | 工事時間の目安 | 工事費用の目安 |
|---|---|---|---|
| 200Vコンセント設置 | 3kW | 3〜5時間 | 3〜8万円 |
| 普通充電器(壁掛け型) | 6kW | 4〜8時間 | 5〜15万円 |
| 普通充電器(スタンド型) | 6kW | 5〜10時間 | 8〜20万円 |
| V2H機器 | 6〜9kW | 1〜2日 | 20〜50万円 |
V2Hは分電盤工事・蓄電制御ユニット設置が加わるため、1〜2日の工期になります。
家庭用EV充電器の種類と選び方おすすめ比較2026年版で各充電器の特徴を比較できます。
工事中の注意事項|当日に困らないために
工事中は電気が一時的に使えなくなる
分電盤の工事中は、一時的に全体の電気が止まります。
時間にして30〜60分程度です。
冷蔵庫・医療機器などへの影響を事前に確認してください。
駐車場に車を止めない
工事当日は駐車場に車を入れないでください。
作業スペースが狭くなり、工事時間が延びます。
事前に別の駐車場を確保しておくことをお勧めします。
立ち合いが必要
工事中は原則として自宅に誰かがいる必要があります。
配線ルートの最終確認や設置位置の変更が発生することがあります。
全工程で立ち合えない場合は、業者と事前に確認事項をすり合わせてください。
工事完了後の書類を必ず受け取る
電気工事士が作業を行った場合、施工証明書が発行されます。
補助金申請に必要な書類なので、必ず受け取ってください。
次世代自動車振興センター(公式)が実施するCEV補助金の申請にも施工証明書が必要です。
EV充電器の設置工事保証はどこまで必要?業者選びで確認すべき保証内容では、工事後に確認すべき保証内容についてまとめています。
補助金を使う場合はスケジュールに余裕を持って
2026年現在、EV充電器設置には複数の補助金が使えます。
ただし補助金を利用する場合は、必ず交付決定後に工事を開始する必要があります。
補助金申請〜工事完了までのスケジュール例は以下の通りです。
| フェーズ | 所要期間 |
|---|---|
| 補助金申請・審査 | 2〜4週間 |
| 交付決定通知 | 1〜2週間 |
| 電力会社申請・工事手配 | 2〜3週間 |
| 設置工事当日 | 4〜8時間 |
| 実績報告書の提出 | 工事後2週間以内 |
合計すると、申請開始から充電開始まで2〜3か月が標準です。
年度末の3月は申請が集中し、審査に時間がかかります。
遅くとも1月末までに申請することをお勧めします。
EV充電器設置の補助金2026年最新情報|国・自治体・メーカー補助を全解説で最新の補助金情報を確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q. EV充電器の設置工事は何時間で終わりますか?
A. 標準的な戸建て住宅への壁掛け型充電器設置で、4〜8時間が目安です。分電盤の増設や地中配管が必要な場合は1〜2日かかることがあります。当日工事の前に電力会社への申請(7〜14日)や機器手配(3〜10日)があるため、申し込みから充電開始まで3〜6週間かかります。
Q. 工事中に電気は使えなくなりますか?
A. 分電盤工事の際に、30〜60分程度の停電が発生します。冷蔵庫や医療機器など、電源が必要な機器がある場合は事前に業者へ伝えてください。停電時間は最小限に抑えてもらえるよう事前に打ち合わせることをお勧めします。
Q. 工事当日は立ち合いが必要ですか?
A. 原則として立ち合いが必要です。配線ルートの最終確認、設置位置の微調整、動作確認後の説明などで施主の判断が必要な場面があります。全日程での立ち合いが難しい場合は、少なくとも工事開始時と完了時には在宅するようにしてください。
Q. 補助金を使うと工事完了までどのくらい時間がかかりますか?
A. 補助金申請から工事完了まで、通常2〜3か月かかります。補助金は必ず交付決定後に工事を開始する必要があるため、先に工事してしまうと補助金が受け取れなくなります。年度末(2〜3月)は審査が混み合うため、早めの申請をお勧めします。
Q. マンションへのEV充電器設置は戸建てより時間がかかりますか?
A. 当日の工事時間は戸建てとほぼ同じですが、工事開始までに管理組合の許可取得や共用部の配線計画確認が必要です。管理組合の理事会承認を得るだけで1〜3か月かかることがあります。早めに管理組合へ相談を始めることが重要です。
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